病院で使う空気清浄機の選び方|効果的に使うポイントについて

病院内における衛生管理に欠かせない機器の一つに空気清浄機があります。ただ、どのような空気清浄機を導入・設置したら良いのか悩んでいる病院やクリニックも少なくないでしょう。
ここでは、病院に空気清浄機が必要な理由や、導入・設置する場合に考慮したいポイントについて解説します。さらに、家庭用と業務用の違いや、厚生労働省が推奨している静電HEPAフィルター※1搭載の製品とはどのような機器なのかについても紹介します。
目次
病院に空気清浄機が必要な理由
多くの病院やクリニックの診察室や待合室には空気清浄機が設置されています。ここでは、病院に空気清浄機が必要な2つの理由について解説します。
空気環境の重要性が高いため
病院では適切な換気システムが求められます。空気清浄機は空気を循環させ、クリーンな空気環境を持続させることに役立つため、多くの病院やクリニックで導入・設置されています。
ニオイの軽減のため
病院にはさまざまな患者さんが訪れます。病院特有のニオイに加えて、人の体臭など、いろいろなニオイが混ざりやすい環境といえるでしょう。そのため、特に待合室など人が集まる場所は、ニオイを軽減させて快適な環境をつくることが不可欠です。
病院に導入する空気清浄機を選ぶポイント
ここでは、病院に導入・設置する空気清浄機を選ぶ際の、3つのポイントについて解説します。
業務用タイプの空気清浄機を選ぶ
機能面に着目すれば、家庭用機器と業務用機器の違いはさほど大きくありません。最大の違いは適用床面積と風量です。なお、業務用空気清浄機の場合は、高い性能を維持するためにメンテナンスも重要となるため、メーカーのサービス業者などがメンテナンスを行うこともあります。
適用床面積で選ぶ
適用床面積とは、日本電機工業会規格(JEM1467)で定められた基準により、30分間で空気清浄できる広さの目安のことです。医療機関など広い場所で使用する場合は適用床面積が大きい空気清浄機ほど効果が出やすいといえます。空気清浄機を選ぶ際は、実際に使用する部屋よりも広めの「適用床面積」を持つ製品を検討すると良いでしょう。
採用されているフィルターで選ぶ
空気清浄機は静電HEPAフィルター※1を採用している製品を選びましょう。静電HEPAフィルター※1とは、花粉やホコリ、ウイルスなど、空気中のごく小さな粒子を集じんすることができるフィルターのことです。この静電HEPAフィルター※1は、医療施設やクリーンルーム、航空機など、厳格な空気清浄が求められる空間においても、広く使用されていることがあります。
また厚生労働省は、「HEPAフィルタ*方式の空気清浄機に、空気中のウイルスを低減させる効果があることは明らかである」としています。
出典:厚生労働省「冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気について」
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000698849.pdf
*当社「静電HEPAフィルター※1」と同様
病院で空気清浄機を効果的に使うポイント
せっかく空気清浄機を導入しても、設置の仕方や使用方法を誤ってしまうと効果を引き出すことはできません。以下の2つのポイントを押さえておきましょう。
吸い込み口や吹き出し口を塞がない場所に設置する
空気清浄機の吸い込み口や吹き出し口を塞ぐような場所では、空気清浄機の効果を十分に発揮できません。例えば、部屋の壁面などに寄せて設置すると、空気が循環しづらくなります。できる限り部屋の中央に設置しましょう。
サーキュレーターと併用する
サーキュレーターなど空気を送る機器と併用すると、空気の循環効率が上がりやすくなります。そのため、空気清浄機の対角線にサーキュレーターを置くことで、空気の流れを強めることができ、空間全体の空気を効率的にキレイにできます。
なお、エアコンと併用する場合には、空気清浄機の置き場所に注意が必要です。暖房時には直接風が当たらない位置に、冷房時には水漏れを防ぐため室内機直下には置かないようにしましょう。
病院での活用におすすめな「次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ」
上述したように、病院に空気清浄機を導入・設置する場合は、厚生労働省も推奨している静電HEPAフィルター※1搭載のモデルを選ぶと良いでしょう。
病院における衛生管理にお悩みの方は、静電HEPAフィルター※1による集じん機能※2※3だけでなく、除菌・脱臭などの効果も期待できる、パナソニックの「次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ」がおすすめです。
「ジアイーノ」は次亜塩素酸水溶液のチカラで清潔除菌★・脱臭※6をするため、普段の掃除や換気に加えて、除菌対策や病院で発生するニオイに対する脱臭対策にも役立ちます。また全国の病院で多数の納入実績があります。ご興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください。
★浮遊菌の場合:約6畳(25m³)の密閉空間における、10分後の効果※4付着菌の場合:約18畳(74m³)の試験空間における、45分後の効果※5数値は実際の使用空間での試験結果ではありません。
※1:JIS Z 8122:2000による規定。定格流量で粒径が0.3µmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能をもつエアフィルタ
※2:【試験機関】一般財団法人 北里環境科学センター 【試験方法】約6畳(25m³)の密閉空間で浮遊させた菌を、次亜塩素酸「あり」「なし」で次亜塩素酸 空間除菌脱臭機(F-JDU55)を運転し、HEPAフィルターに捕捉させた菌数の変化を比較 【対象】HEPAフィルターに捕捉した菌 【試験結果】60分後に99%以上抑制(北生発 2022_0185号)
※3:【試験機関】一般財団法人 北里環境科学センター【試験方法】約6畳(25m³)の密閉空間で浮遊させたウイルスを、次亜塩素酸「あり」「なし」で次亜塩素酸 空間除菌脱臭機(F-JDU55)を運転し、HEPAフィルターに捕捉させたウイルス数の変化を比較 【対象】HEPAフィルターに捕捉したウイルス 【試験結果】30分後に99%以上抑制(北生発 2022_0186号)
※4:【試験機関】一般財団法人 北里環境科学センター【試験方法】約6畳(25m³)の密閉空間で、浮遊させた菌数の変化を測定 【除菌の方法】次亜塩素酸空間除菌脱臭機(F-JDU75)を風量「強」・チャージレベル「高」運転で実施【対象】浮遊した菌【試験結果】10分後に99%以上抑制(北生発 2021_1230 号)
※5:【試験機関】一般財団法人 北里環境科学センター【試験方法】約18畳(74m³)の試験空間で、室内中央と室内奥に置いたシャーレに付着させた菌数の変化を測定【除菌の方法】次亜塩素酸空間除菌脱臭機(F-JDU75)を風量「強」・チャージレベル「高」運転で実施【対象】シャーレに付着した菌【試験結果】45分後に99%以上抑制(北生発 2021_0370号)
※6:「ジアイーノ」の脱臭効果は、周囲環境(温度・湿度)、運転時間、臭気によって異なります。