介護施設(老人ホーム)の種類や部屋のタイプ|衛生管理の方法

介護施設(老人ホーム)において衛生管理は欠かせません。しかし、どうやって衛生管理を行えばよいのかと悩んでいる介護事業者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、介護施設の部屋のタイプの特徴や、介護施設での衛生管理の方法について詳しくご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
目次
介護施設(老人ホーム)の種類と部屋のタイプ
介護施設(老人ホーム)は、運営主体や提供されるサービスによりさまざまな種類があります。施設は利用者の介護の必要度や個別のニーズに応じて、適切に選択することが重要です。また部屋のタイプにも多くの選択肢があり、プライバシーや生活の快適さを考慮する必要があります。
本章では、介護施設の種類と主な部屋のタイプについて詳しく解説します。
介護施設の種類
介護施設は、運営主体によって「公的施設」と「民間施設」の2種類に大別されます。それぞれ特徴が異なるため、利用者のニーズや状況にあわせて選ぶと良いでしょう。
施設によってサポートの内容や費用が異なるので、入居前のチェックや情報収集が必要です。入居後の暮らしをイメージするためにも見学に行き、実際の間取りや居室内の日当たり、夜間の様子などを比較検討したうえでの施設選びがおすすめです。
公的施設は、国や地方自治体、社会福祉法人が運営する施設で、以下の施設が含まれます。
● 特別養護老人ホーム
● 養護老人ホーム
● 介護老人保健施設
● 介護医療院
● ケアハウス
特別養護老人ホームは、原則要介護度3以上の人を対象とした施設で、日常的に介助が必要な方が、食事や排泄、入浴の介助といった介護サービスを受けられます。また、介護老人保健施設は病状安定期にある、要介護度1〜5までの認定を受けた65歳以上の高齢者、介護医療院は65歳以上かつ要介護1〜5の高齢者が対象となります。介護医療院と介護老人保健施設は、いずれも医療法人の運営が認められていることも覚えておきましょう。
一方、民間施設は、民間企業が運営する施設で、以下の施設が該当します。
● 介護付き有料老人ホーム
● 住宅型有料老人ホーム
● 健康型有料老人ホーム
● サービス付き高齢者向け住宅
● グループホーム
● シニア向け分譲マンションなど
民間施設は、サービス内容や料金が施設によって異なるため、利用者本人やご家族の希望に合わせて選びましょう。
例えば、サービス付き高齢者向け住宅は自立した生活がしたい高齢者におすすめです。共同設備として、食堂や談話室が設けられ、利用者同士で自由な交流もできます。一方で介護士は常駐していない(介護付き有料老人ホームなどを除く)こともあるため、認知症や要介護度が高くなると退去が必要となる場合もあります。
介護施設の主な部屋のタイプ
従来型個室
従来型個室は、共用部から伸びる廊下の両側に個室が並ぶ、一般的な居室のタイプです。リビングや食堂などの共有スペースは、廊下の奥に配置されることが多くなっています。
このタイプの部屋は、完全個室なのでプライベート空間が確保されやすく、入居後も静かな環境で過ごせるのが特徴です。ユニット型個室が普及したことにより、「従来型個室」と呼ばれるようになりましたが、今でも多くの施設で採用されています。
従来型多床室
1部屋の定員が2〜4人の相部屋タイプで、カーテンや家具で仕切られることが多い作りの部屋です。1人当たりの部屋の面積は狭くなるものの、入居費用を抑えやすいメリットがあります。同室者の音やニオイが気になる場合もありますが、周りに人がいる安心感がある部屋とも言えます。
ユニット型個室
個室型の部屋ですが、従来型と異なり、食堂などの共用スペースを囲むように居室が配置されているのが特徴です。
個室を出るとすぐに共用部にあたるため、自宅に近い環境で過ごせます。
1ユニットあたり最大15名程度が生活でき、個室が広めに設計されている点や、プライバシーがしっかりと守られることがメリットといえます。
ユニット型個室的多床室(準個室)
多床室を簡易的な壁で仕切り、1人部屋に近い形にした準個室の部屋です。
完全には区切られていないため、周囲の生活音が感じられることもありますが、適度な交流が生まれやすい環境でもあります。個室化が進んでいる中で、こうした準個室は新たに開設されることは少なくなっています。
介護施設(老人ホーム)の部屋においておすすめの衛生管理
多くの高齢者が生活する介護施設では、施設内の空気を衛生的に保つことが大切です。
本章では、具体的な清掃方法や嘔吐物・排泄物の処理、空気環境の改善方法をお伝えします。
施設内の環境整備
介護施設において清潔な環境を保つためには、施設内の設備や場所を整理整頓し、衛生管理を徹底することが求められます。
例えば、手洗い場は利用者が清潔に使用できる環境を整えることが大切です。自動水栓やセンサー付きの蛇口を採用したり、洗面台の近くにペーパータオルを設置したりといった対策が考えられます。
ほかにも、足踏み式のゴミ箱を使いやすい位置に設置すると、利用者の方が手を使わずにゴミを捨てることができるため、施設内の衛生を保つうえで効果的です。
日常的な清掃
1日1回以上の清掃を行うことが基本です。
チリ・ホコリを拭き取る清掃を基本とし、よく触れる箇所は、アルコールによる除菌対策を定期的に行うようにしましょう。
チリ・ホコリなどの集じん対策は、施設全体の衛生状態が向上するだけでなく、利用者や訪問者からのイメージアップにもつながります。
また、トイレや浴室、床などの汚れやすい場所は、清掃の回数を増やし汚れを放置しないようにしましょう。
嘔吐物・排泄物の適切な処理
嘔吐物や排泄物処理を行う際には、手袋やマスクを着用することが基本です。
そのほか、消毒液など処理に必要な道具を事前にまとめて用意しておくことで、必要時に迅速に対応できます。
処理後は、手洗いを徹底し、必ず手指の消毒も行いましょう。
血液や体液の処理
血液や体液の処理も、介護施設において重要な衛生管理の一つです。血液や体液が付着している場所は、手袋やマスクを着用して処理することが基本です。
処理後は、消毒薬を使って清拭消毒を行います。
空気環境の改善
介護施設では高齢者が多く暮らしているため、施設内の空気を清潔に保つことが大切です。施設内の不快なニオイは利用者やご家族に不快感を与えるだけでなく、介護職員や介護スタッフの作業意欲低下につながるおそれもあります。
定期的な清掃でチリ・ホコリ、ゴミを取り除くのはもちろん、こまめな換気を行うことで、部屋の中にこもった不快なニオイを軽減することができます。
介護施設(老人ホーム)の空気環境づくりには「次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ」
老人ホームの個室の作りは施設ごとに異なり、プライバシーや部屋の面積など特徴は多岐にわたります。介護施設では高齢者が多く生活するため、部屋ごとに衛生管理と空気環境づくりを行い、快適な空気環境を提供することが重要です。
こうした介護施設の衛生管理に役立つのが、次亜塩素酸水溶液を使用した「次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ」です。
「ジアイーノ」は次亜塩素酸水溶液のチカラで清潔除菌★・脱臭※3を行い、静電HEPAフィルター※4による集じん機能※5※6も搭載されているのが特徴です。
普段の清掃や換気にプラスαで行いたい除菌・集じん対策だけでなく、こもりがちな食事後のニオイや排泄物臭など、発生し続けるニオイに対する脱臭効果※3も発揮します。介護施設や病院、クリニックへの導入事例も多いので、介護施設などにおける衛生管理でお悩みの方は、ぜひお問い合わせください。
★浮遊菌の場合:約6畳(25m³)の密閉空間における、10分後の効果※1 付着菌の場合:約18畳(74m³)の試験空間における、45分後の効果※2 数値は実際の使用空間での試験結果ではありません。
※1:【試験機関】一般財団法人 北里環境科学センター 【試験方法】約6畳(25m³)の密閉空間で、浮遊させた菌数の変化を測定 【除菌の方法】次亜塩素酸空間除菌脱臭機(F-JDU75)を風量「強」・チャージレベル「高」運転で実施 【対象】浮遊した菌 【試験結果】10分後に99%以上抑制(北生発 2021_1230 号)
※2:【試験機関】一般財団法人 北里環境科学センター 【試験方法】約18畳(74m³)の試験空間で、室内中央と室内奥に置いたシャーレに付着させた菌数の変化を測定 【除菌の方法】次亜塩素酸空間除菌脱臭機(F-JDU75)を風量「強」・チャージレベル「高」運転で実施 【対象】シャーレに付着した菌 【試験結果】45分後に99%以上抑制(北生発 2021_0370号)
※3:「ジアイーノ」の脱臭効果は、周囲環境(温度・湿度)、運転時間、臭気によって異なります。
※4:JIS Z 8122:2000による規定 定格流量で粒径が0.3µmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能をもつエアフィルタ
※5:【試験機関】一般財団法人 北里環境科学センター 【試験方法】約6畳(25m³)の密閉空間で浮遊させた菌を、次亜塩素酸「あり」「なし」で次亜塩素酸 空間除菌脱臭機(F-JDU55)を運転し、HEPAフィルターに捕捉させた菌数の変化を比較 【対象】HEPAフィルターに捕捉した菌 【試験結果】60分後に99%以上抑制(北生発 2022_0185号)
※6:【試験機関】一般財団法人 北里環境科学センター 【試験方法】約6畳(25m³)の密閉空間で浮遊させたウイルスを、次亜塩素酸「あり」「なし」で次亜塩素酸 空間除菌脱臭機(F-JDU55)を運転し、HEPAフィルターに捕捉させたウイルス数の変化を比較 【対象】HEPAフィルターに捕捉したウイルス 【試験結果】30分後に99%以上抑制(北生発 2022_0186号)