イチゴ生産地の復興を妨げる薬の効きにくい「うどんこ病」
宮城県山元町はイチゴの生産地として全国に知られていました。しかし、東日本大震災の津波によって町内に129件あった農家のほとんどが流されました。「当時東京でIT企業を経営していた岩佐大輝(株式会社GRA代表取締役CEO)は、山元町の安否確認サイトを立ち上げ、その後地元の雇用を創造するためにNPO法人を設立。現在はGRAグループとして、山元町の農業におけるマーケティングとブランディングに力を入れ、農業技術の研究・革新を通して収益環境を整えようとしています」と語るのは、農業生産法人 株式会社GRA IPM担当 研究員 菅野 亘 氏。ここで開発された農業生産技術を標準化し皆で共有することによって、地域全体の農営を支援しようとされています。
しかし、薬剤抵抗性の発達が著しい「うどんこ病」が、イチゴ生産農家を悩ましていました。