京都ビルでは、自然の光や風を取り入れて照明や空調の消費エネルギーを抑える「エネルギー・ハーベスト」の考えを取り入れています。京の町家に見られる伝統的な表格子(縦ルーバ)を市松模様に配置。この縦ルーバーは直射光や日射熱を遮り、執務室の空調負荷を低減する役割を果たしています。また、縦ルーバーのない部分では、夏の日差しを遮ると同時に、庇の上部で光を反射させ、部屋の奥まで光を導くためにライトシェルフを導入しました。春や秋の中間期には空調負荷を抑えるために、外気を取り入れる「風の道」もつくりだしています。
自然の光や風を取り入れる設計
遮光
遮光ルーバーにより直射光や直射熱を遮り、執務室の空調負荷を低減しています。
採光ルーバーには耐久性があり環境に優しい再生木を使用
採風
外気を取り入れ、建物の中を巡らせる風の道を設け、夏や秋の中間期には自然換気によって空調負荷を低減しています。
坪庭テラスから外気の採り入れ
廊下の両側の窓を開けることで風がビルを通り抜ける
通路のパーテション上部には風を通すガラリを設けている
採光
ライトシェルフは夏の日差しを遮ると同時に、庇の上部で光を反射させ、部屋の奥まで光を導き入れます。
日差しを遮り庇の上部で光を導くライトシェルフ
緑化
京都市の条例に基づいて屋上緑化を行っています。また、1階から4階まで交互に連続する坪庭テラスには、京都の在来種である常緑の白樫(しらかし)を植え、潤いの空間を提供しています。
交互に連続する吹き抜け空間
1階から4階まで交互に連続する坪庭テラス
屋上緑化