東京農工大学

エネルギー収集システムを統合し、キャンパス全体のエネルギーマネジメントを実現したい。文教施設のエネルギーソリューション東京農工大学

お客様の課題

都の条例でCO2排出量8%削減が求められていた。

東京農工大学は、工学部主体の小金井キャンパスと農学部主体の府中キャンパスを擁し、法人として改正省エネ法の特定事業者に指定されています。また、小金井キャンパスは東京都の環境確保条例の対象でもあります。都の条例では2010年から5年間でCO2排出量の8%削減が義務づけられていますが、2010年の使用状況は前年度から1%増大しており、省エネ実現の方策が検討されました。そこで計画されたのが、既存構内LANを用いて各棟・各フロアのエネルギーデータを収集し、現在の状況を正確に把握し、『見える化』するシステムの構築です。

エネルギー消費がもっとも多い工学部4号館。

エネルギー消費がもっとも多い工学部4号館。

取り組み

他社システムも含めて、IPv6対応農工大プロトコルに変換。デジタルサイネージで「見える化」。

各棟・各階分電盤に計測器を設置して、ネットワークで空調・電灯・コンセントなどのエネルギー消費情報を収集。このエネルギー計測と収集には当社をはじめ3社のシステムを用いることから、マルチベンダ環境への対応が求められました。各社独自のプロトコルはIPv6対応の「農工大プロトコル」に変換され、標準フォーマットとしてデータベース化されています。このデータは、関係者がWebブラウザで確認できると同時に、生協食堂、講義棟、事務棟のエントランスなど人が集まる5カ所に設置されたデジタルサイネージでも表示され、確認することができます。

分電盤内に設置した多回路エネルギーモニタ(左)既設WHモニタ(右)で 消費エネルギーを計測。

分電盤内に設置した多回路エネルギーモニタ(左)既設WHモニタ(右)で 消費エネルギーを計測。

効果

2010年度と比較してCO2排出量27%削減を実現。

「見える化」システムを導入し、そのデータをもとに全学をあげて使用電力量の削減に取り組んだ結果、2011年度はCO2排出量を前年比27%削減することができました。

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