ジュエリーショップでは、照明によって商品の見映えが大きく変化するため、演出照明に配慮することが重要です。ここではLEDのユニバーサルダウンライトでショーケースを照らし周囲との照度比を高めることによりアイキャッチ効果を促進し、ショーケース内のLEDスポットライトできっちりと商品演出照明を行っています。特に壁面の環境演出照明としては指向性の強いLEDダウンライトにより、リズム感を強調させながら鉛直面照度を確保し入店しやすいよう配慮。モダンな空間をウォームなイメージで上品に演出しています。
※番号・マークは、上記「照明配灯図」の器具配置を表しています。
ダウンライト
電源ユニット
ユニバーサル
ダウンライト
ディフュージョンフィルター
固定バネ
ユニバーサル
ダウンライト
ユニバーサル
ダウンライト
ディフュージョンレンズ
スポットライト
電源ユニット
薄型建築部材照明
薄型建築部材照明
空間全体(店舗)の水平面照度が全て同じ明るさだと、味気ない空間(店舗・売場)になってしまいがちです。これには、ベース照明とディスプレイのための重点照明の明るさに強弱をつけて適切に設定することで対処できます。ディスプレイに対して、ベース照明の2〜3倍程度の明るさのスポットライト光を当てると視線を引き付ける効果が生まれ、3〜6倍に設定するとさらなる引き付け効果が生まれます。これらのことを、「照度バランス」といい、商品を積極的にアピールできるとともに、鉛直面(正面の壁)への照明によるサバンナ効果と連動させ、鉛直面の明るさによってお客様の入店および回遊促進効果が期待できます。 |
ベース照明に対してディスプレイが十分明るくないのでアイキャッチ効果が低い
ベース照明に対してディスプレイが十分明るいのでアイキャッチ効果が高い
貴金属や宝石などの「輝き」や真珠などの「光沢」は豪華さ、あるいは魅入られるような美しさ、心豊かな楽しさを与えます。このような照明効果は発光面積が小さい高輝度光を対象物に当てることにより、光が屈折・反射して得られます。発光面積の小さな光源(点光源)の光を「指向性の光」、発光面積の大きな光源(面光源)の光を「拡散性の光」といい、点光源で照明した店内ははっきりとした影が生まれシャープな雰囲気に、面光源で照明した店内は拡散光のためマイルドなイメージで濃淡が緩やかになります。LEDは点光源であり、光色も昼白色・白色タイプ、温白色タイプ、電球色タイプを揃えています。プラチナやシルバーなどの銀色系素材には昼白色・白色を、ゴールドなどの金色系素材には電球色の光を当てると、より素材感を演出できます。 |
蛍光灯で照射した例
LED(白タイプ)で照射し輝き感を演出した例
※番号・マークは、上記「照明配灯図」の器具配置を表しています。
透明で高級感のあるガラスケースは、時として天井にある照明光を反射させグレアとしてお客様の視界に入り、商品演出の面で“さまたげ”になることがあるので注意せねばなりません。お客様が商品を見ようとする視点位置から対面方向に光源があると、ガラスに反射し視界に入ってきます。これを解消するために、できるだけ光が映り込む位置を外して、設置するようにします。その際ショーケースの真上だとガラスにより天井面に光が乱反射してしまうこともあるので、商品演出はケース内のタスク照明で行ない、室内照明はあえてケース上面を狙わず照度比を高めるためにもやや斜め方向からケースの側面あたりを狙うのが良いでしょう。 |
※番号・マークは、上記「照明配灯図」の器具配置を表しています。
ユニバーサル
ダウンライト
宝飾店の照明計画は、ガラスショーケースなどが反射グレアの要因となる場合がありますので、特に留意しなければなりません。発光面積が大きい照明は天井からの圧迫感を与えるほか、ショーケースに反射する確率も高くなり快適な視環境を構築する上でマイナスポイントとなります。100形相当のコンパクトなLEDユニバーサルダウンライトは、発光面積が小さくグレアレスタイプなので、必要な照度を得ながら器具の存在感を抑え、グレアを抑制します。フレキシブルな目的照射が行えますので、グレアを回避した取付位置への対応も可能です。 |
※番号・マークは、上記「照明配灯図」の器具配置を表しています。