輝度を考えた照明設計
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輝度を考えた照明設計
眺望のすぐれた北側に開いたエントランスホールは待合スペースにも利用され、館内の人々の憩いの場所でもある。3 バンクあるエレベータホールへと導く光の演出でもある庇は、空調設備の吹き出しの機能も担っている。また、花崗岩の壁を照らすことで光のゲートを演出し、高揚感を与えている。
開放的な吹き抜けを有する地下広場にはそれぞれ個性を持った各店舗をつなげる演出として折り下げ天井を配した。階段状のスリットにはLED 直管照明器具を連続して仕込み、光の帯が広場を包むように賑わいと華やかさを演出する。
床埋め込みのLED サークル照明がエントランスをシンボリックに演出する。ライトアップされた樹木は照明としての役割も担い、緑の柔らかい光の連続により来場者をやさしく誘導する。
パナソニックとは計画段階から「建築空間と一体な照明の魅せ方」を議論。演出の難しい外構を含め、詳細に検討してもらったことで、当初の計画通りの照明が実現できました。
伊勢 季彦氏
大成建設株式会社
建築設計第一部
設計室長
赤羽 元英
ソリューションライティング
デザイングループ(東京)