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これまでにない規模の映像館
MARK IS みなとみらいにあるオービィ横浜は、
セガの革新的エンターテイメントと、
BBC EARTH の専門知識と映像製作力を融合した
共同プロジェクト世界第1号となる施設。
映像だけでなく、全身の感覚を通じて大自然の神秘を感じる
ことができる。これまでにない規模の映像館だったため、
映像の光と照明を融合させることは非常に困難だった。
また、横浜市独自の興業場照度規制があるため、
非常時150 lx の確保と運営時のバランスを取るために
苦心し、高天井用特注器具を製作、対応した。
■物件概要
竣工：2013 年7 月
所在地：神奈川県横浜市
施主：株式会社セガ
設計：株式会社R&K インターナショナル、株式会社丹青社
施工：株式会社丹青社
オービィ横浜の主役は映像だが、匂いや風、霧、フラッシュライト、音響などの演出で総合的に自然を体験できる。照明に求められたのは照明が映像を邪魔せず、さらに映像と連動し調光・調色するシステムだった。前者を満たすためにグレアレス器具を使い、適切な配光角度を設定。後者を満たすためには特注RGB 照明を製作し、高度な照明制御システムを構築した。
観客の動作に合わせて等身大のCG の動物たちが反
応する「アニマルペディア」。天井高さ8m から安全確
保のための必要照度を確保している。
大自然マッピング「ベースキャンプ」。背景の映像に合わせてマッピングされた生き物が変わる。地明かりにはRGBスポットを使用。ブロックが詰まれた壁面の前では、スタジオ用ピンスポット照明を設置、映像に光をかけずに写真撮影ができるようにしている。
施設の目玉となる「シアター23.4」。日本最大級となる幅40m、高さ8m のスクリーンに流れる映像に合わせ、天井の造作間接照明の色も変化する。
上：短焦点プロジェクターとグレアレスユニバーサルダウンライトによって、奥への安心感の ある誘導を行い、
グラフィックを見せながら中央の映像に光が掛からないように計画した。左下：海中散歩「ブルーレイヤー」。
客席の光を映像で確保し、海の中のような雰囲気をつくった。右下：地球飛行「アースクルージング」。大型湾曲
スクリーンと空撮映像により、仮想飛行体験ができる。
※掲載している写真はオープン当初のものです。
特注RGBスポット
トラスに取り付けられるハンガータイプのRGBスポット。LEDは低温に強いため、極寒の世界を体験する「マウントケニア」でも使用している。
多くの光や映像要素が混在した当施設の特殊なニーズにも、幅広い視点から企画や商品を提案いただきました。施設をトータルで見ていただいたので安心して一緒に取り組むことができました。
長谷川 敦彦氏
株式会社セガ
エンタテイメントパーク事業部
エンタテイメントパーク事業企画部
コンセプトデザイン課 課長
博多晃子
東京商業照明EC
