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安川電機本社 | LIGHTING STYLE Vol.9 | P.L.A.M. | 照明設計サポート製品を探す

LIGHTING STYLE Vol.9

07 安川電機本社

徹底したシミュレーションで自然光と人工光の効果を予測

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■物件概要
竣工:2015年3月
所在地:福岡県北九州市
施主:株式会社安川電機
設計:株式会社三菱地所設計
みらい館展示(設計施工):株式会社乃村工藝社
施工:清水建設株式会社
電気工事:株式会社九電工

平成27年 照明普及賞 受賞

安川電機本社

南側より本社ビルを見る。

自然光と人工光の操作

2015年4月に創立100周年を迎えた、世界最先端の技術を有する安川電機の新本社ビル。創業の地である北九州市八幡西区に、次の100年を見据えた建物を計画した。4層からなる本社は水平方向を強調した伸びやかな建築で庇の深い形状となっており、夏期の直射光を遮断し、熱負荷を軽減している。オフィス機能を4階の最上階に集約し、トップライトとハイサイドライトからの自然光によって、日中は人工光を使用しない執務空間を実現した。トップライトに、アクリル棒を封入したペアガラスを使用しており、光を拡散させて室内に導いている。また、ハイサイドライトは天空光を採り入れると共に、自然換気・排煙窓としても使用している。実施設計時にLSR(3次元照度計算システム)で推定される自然光と人工光の照度や明るさ感を数値的・視覚的両面からシミュレーションをした。施工段階では、高度なリアルCGで、季節と時間による自然光と人工光の変化にタスク照明の効果も加えて、インテリアイメージも合わせたより正確なシミュレーション、さらに、現場実物大のモックアップでの確認を行い、自然光と人工光の効果予測を丁寧に分析し、建築デザインと照明設計に反映した。竣工後にも光環境の実測を行いデータで検証、光環境の有効性を証明した。

本社4階オフィス。晴天時の日中には自然光のみで執務空間を照らす。天井高は、梁上端で6m。

[Lighting Point] 快適性と作業性を考慮した照明計画

みらい館は、安川電機の産業用ロボットなどの先端的技術を紹介する体験施設。幾何学的な形態と未来社会を創造させる内装デザインを融合している。ブルーに染まる間接照明やラインの光が見学者を誘導、グレアレスの照明が展示物を効果的に浮かび上がらせるメッセージ性の高い照明計画とした。いずれもLED照明を採用している。

Designer's Comment

自然光を主とした執務空間を実現するためには、さまざまな検討が必要でした。リアルCGにより設計・施工の各段階でクライアントとの意思疎通が明確となり、理想的なオフィス空間が実現できたと思っています。

野嶋 敏氏

野嶋 敏氏

株式会社三菱地所設計
建築設計四部
副部長

大島 睦

パナソニックEC担当:

大島 睦

ソリューションライティング
デザイン部(九州EC)