「鳳凰」のシーン
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「鳳凰」のシーン
沖縄本島の中南部、うるま市の勝連半島から平安座島まで、海を渡る道としてつくられた海中道路の中程に架けられた平安座海中大橋。新しいランドマークをつくるべく県内初のPC斜張橋が採用され、そのデザインは主塔とケーブルを伝説の鳥・鳳凰の雄姿に見立てている。昼間は美しい景観の中にある平安座海中大橋を、夜間も美しく見せ、観光需要を喚起し地域を活性化させたいという要望を受け、ダイナミック演出が施された。橋を歩いて見上げる視点、車に乗って眺めるシークエンスとしての視点、そして遠くから橋全体を見渡す視点のどこから見ても美しいライティングとした。主塔から伸びるケーブルが、パラレルに付いている側と、垂直に付いている側があり、左右異なる構造を均等に美しく照らすため、現地での実験によって配置が決められた。
うるま市の関係者や技術者の皆様と共働し、デザインのみならず照明器具の制作も行いました。海面に映し出される反射の光が幻想的な世界をつくり出し、道路の向こうに見える石川の街の夜景とともに楽しめます。
松下 美紀氏
株式会社松下美紀
照明設計事務所代表
照明デザイナー
パナソニックEC担当:
多賀谷 燎
九州EC(沖縄)