南西側より見る。
ここから本文です。
南西側より見る。
イオンモール京都桂川は、京都の伝統的なイメージを建築設計・建築素材・緑地計画に反映した大型商業施設。環境負荷低減を図るため、照明器具はLED光源を採用した。照明計画では京都桂川の地域文化との融合を育む「縁(えにし)の光庭」を体現するために、昼は「明けの明星」を夜は「行灯のあかり」をイメージして、昼と夜の表情をシンボリックに演出した。
「京都らしさ」を導き出すことで、施設がより印象づけられることを期待し、「伝統(町家)と革新(商業施設)の融和」をコンセプトに、どこよりも居心地のよい商業施設を目指した。北側外壁に設置した3カ所の行灯照明は、この施設の象徴となるサインである。直径10〜12mのメタルポイントで支持された乳白フィルム貼りガラスと、朱色に塗装された壁面によってできた隙間をLEDのスポットライトで照らすことで、昼は白く見え、日が暮れるにつれて月をイメージさせる外観へと変化していく。
新たな京都の月を抱いた商業施設のしつらえがゲストを誘うとともに、地域のシンボルとしての存在感を示している。
「イメージパース通りにつくる」が照明計画の課題でした。シミュレーション、モックアップでの機種選定、現物確認などの試行錯誤を重ねていただき、イメージを具現化した納得のできる照明に仕上がりました。
木戸 貴博氏
株式会社 竹中工務店
大阪本店
設計部 設計第5部門
設計グループ長
パナソニックEC担当:
谷邨 和子
ソリューションライティング
デザイン部(大阪)