巨大な造船工場があった地に大規模商業施設を建設したい。
銀座の南東約3km、台場や有明の臨海副都心とも隣接する豊洲で、約60haにおよぶ広大な再開発計画が進められています。
かつてこの地には、巨大な造船工場がありました。1939年に創建された石川島造船所は1960年に合併後、石川島播磨重工業(IHI)と名称を変え、文字通り戦後の高度経済成長を支えるシンボルとして存在しました。
2001年、東京都は今後のウォーターフロント開発のモデルとなり、東京の都市再生に資するよう「豊洲1〜3丁目地区まちづくり方針」を策定。この地区を東京の都市構造上、重要な位置を占めると位置づけ、大規模な造船所跡地を含む約60haのエリアを一体として、水辺や都心への近接性を活かして魅力あるまちづくりが計画されました。
2006年3月にはゆりかもめが延伸し、4月に街開きを迎え、10月には、この地区の核となる商業施設『アーバンドック・ららぽーと豊洲』がオープンしました。
設計にあたっては、造船所の記憶を残した施設となることが計画されました。