パナソニック 防災NET

システム基本機能

安全性

機器や感知器配線のトラブルから、システムを守ります。

自動試験機能により、機器のトラブルを早期発見します。

故障発生を常時監視しているため、機器のトラブルが早期発見できます。
また、人手より精度の高い点検ができ、システム維持管理レベルが向上します。

■ メンテナンスコストを低減。

定期試験項目の数々の点検項目が免除されるため、維持管理コストの低減が図れます。

■ 試験・点検作業を大幅に省力化。

自動またはワンタッチで、立ち入りが困難な手術室などの点検も極めて簡単に行えます。
機能点検の一部は、異常がないことをプリンタで確認するだけ。施工完了時の検査も省力化できます。

免除される点検・試験項目(記録確認で代替)

       

機器点検
(6ヵ月ごと)

予備電源
非常電源

    

全項目(端子電圧・切替・充電装置・結線接続) 

    

受信機
中継器
 スイッチ類・ヒューズ類・継電器・表示灯・火災表示・回路導通
(通話装置・結線接続・接地・付属装置は、従来通り)
感知器  加熱試験・加煙試験
総合点検(1年ごと)    煙感知器の感度試験、総合動作試験
(同時作動・地区音響装置音圧試験は、従来通り)

施工完了
時の検査

配線  共通線試験・送り配線試験
受信機  火災表示・回路導通・同時作動・予備電源・非常電源
中継器  回路導通・予備電源
感知器  作動試験

プリンタの印字内容

      

   異常時  正常時
常時試験
定時試験
      異常発生日時、異常項目、
      試験結果を印字する。

印字しない

感知器配線のトラブル時にも、システム全体のダウンを最小限に抑えます。

R型システムの場合、感知器配線が短絡すると、システム全体がダウンしてしまいます。  FRアイソレータを設置することで、2次側の感知器配線が短絡しても、2次側を切り離してシステム全体のダウンを防ぎます。短絡した場合は、FRアイソレータごとに自動検出します。
断線した場合は、断線発生箇所以降の感知器が伝送不良となります。
●FRアイソレータを接続しなくてもシステムは機能しますが、各フロアごとの設置をおすすめします。

感知器配線イメージ図

メンテナンス性

システムの適切な維持・管理が容易に行えます。

メンテナンス性を高める数々の機能を煙感知器に搭載しました。

■ 感度補償により火災判断レベルを補正。

光学系の汚れや電子部品の経年劣化に対して、自動的に火災判断レベルの補正を行い、感度を一定に保ちます。
注)感知器内部に、光を反射するようなホコリ(糸ホコリなど)などが付着した場合は、感知器の感度が敏感になるため、検知レベルを上げて対応します。一方、光を吸収するようなホコリ(ススなど)などが付着した場合は、感度が鈍感になるため、検知レベルを下げて対応します。

36時間に1回火災判断レベルを補正

■ 汚れ警報により感知器の点検・交換を要求。

検知IC内の増幅回路で火災信号が増幅できないくらいまで汚れが限界に達すると、受信機に汚れ警報を発信します。

「感知器汚れ」を受信機に発信

点検モード切替により加煙試験時間を短縮。

点検時に受信機で「試験復旧」操作をすれば、感知器発報までに要するパルス信号を9パルス(約8秒)から3パルス(約2秒)に切り替え。加煙試験時間を大幅に短縮します。

火災監視・点検

設計・施工性

フレキシブルな設計とスピーディな施工を支援します。

2線式多重伝送方式によるシンプルシステムです。

当社独自の多重伝送の採用により、幹線から感知器配線まですべて2線式。配線設計がシンプルな上、施工も大幅に省力化できます。
また、将来の間仕切り変更や増改築にも柔軟に対応できます。

■ 1系統当たりの感知器接続数がアップ。

感知器は1系統当たり254アドレスまで接続でき(従来の【FR10】【FR50】受信機は127アドレスまで)、1フロアの面積が広い建物でも柔軟な設計が可能です。

■ さまざまな感知器が接続できる混在型。

FR感知器なら、煙感知器も熱感知器も混在して接続できます。このため、用途の異なる部屋をひとつの伝送線で結んだ上、それぞれ最適な感知器によって警戒することができます。また、アドレスアダプタを使用すれば一般感知器(P型用)も接続できます。

感知器配線イメージ

多棟管理に対応します。(オプション対応)

1台の受信機で複数棟の管理が可能。万一、複数棟から同時に火災警報が入っても、地区音響の拡大警報や各種連動・移報が「棟」単位で行え、所轄消防の指導にも柔軟に対応することができます。

感知器施工を省力化します。

■ 導通チェックがスピーディ。

感知器取り付け時に確認灯を瞬間的(0.05秒)に点灯させ、受信機から感知器ベースまでの通電を知らせます。

■ アドレス設定チェックが簡単。

アドレス設定されていない感知器は、取り付け時に確認灯が点滅(1秒間に1回)。アドレスの未設定を未然に防ぎます。

確認灯

■ リニューアル対応がスムーズ。

当社IFSESシステムからのリニューアル時でも、リニューアル用中継器を利用することで既設設備を活用しながら効率的、段階的なリニューアルが可能です。
注)リニューアル推進の際には、既設設備の詳細仕様を確認する必要があります。当社営業所までお問い合わせください。

システム容量

 

 タイプ  【FR10】
(382アドレス)
【FR10】
(636アドレス)
【FR50】
(1018アドレス)
【FR50】
(1272アドレス 
【FR50】
(1908アドレス)
【FR50】
(2544アドレス)
感知器接続数

254アドレス

まで

508アドレス

まで

762アドレス

まで

1016アドレス

まで

1524アドレス

まで

2032アドレス

まで

中継器接続数 256回線まで 512回線まで 768回線まで 1024回線まで
感知器伝送線系統数 1 2 3 4 6 8
中継器伝送線系統数 1 2 3 4





防排煙(監視)中継器 256回線まで 512回線まで 768回線まで 1024回線まで
移信中継器 256回線まで 512回線まで 768回線まで 1024回線まで
地区音響中継器 80回線まで 160回線まで
ガス漏れ中継器 160回線まで 320回線まで 480回線まで 640回線まで
       【FR】端末接続数
       (1系統当たり)
A:アドレス付感知器:254個/1系統●左記が混在する時は次の5つの式を満足すること
B:光電分離型感知器30個/1系統A+B+C+D+E≦254個/感知器伝送線
C:アドレス付発信機:254個/1系統A+5B+C+3D+5E  ≦300個/感知器伝送線
D:アドレスアダプタ:100個/1系統B30個/感知器伝送線
E:アイソレータ25個/1系統D≦100個/感知器伝送線
E25個/感知器伝送線
       一般感知器接続数
       (1系統当たり
       トータル接続数)
A 熱サイバーセンサ:2,000個まで B 煙感知器:500個まで C 光電式分離型感知器:20セットまで D 炎感知器:500個まで
いずれも当社製感知器で同一系統内に同一種別の感知器のみの場合の接続数です。同一系統内での複数種別混在については以下の数式を適用してください。
A+4(B+D)+100C≦2,000
アドレスアダプタ2次側の接続台数は、別途お問い合わせください。
地区音響接続数 DC27V 800mA 相当個数 DC27V 800mA × 2 相当個数