<プロジェクト概要> 大阪の西梅田地区に新たに建設されたエルセラーン化粧品株式会社が運営するホテル。 2010年4月開業。建設は日建設計。 地下飲食街「アシェット・ドージマ」は共用部のデザインをインテリアデザイナー森田恭通氏が手掛けた。 |
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建設中は設計やプレゼン、集客活動に活用。完成後の今も、営業ツールに活用
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環境計画支援VRをホテル設計で活用し、細部まで確認 VRを採用したのは、ホテル設計段階に上司がパナソニックさんからプレゼンを受けた際、 PRや集客の材料に活用できそうだと考えたからです。 設計の段階では、1階のカフェテラスを飾る花の色やグランドピアノの色の比較検討、 客室デザインの検討にVRを活用。 他にも、ホールや宴会場、レストランなどさまざまな空間の検討にVRを活用しました。 素人にとって、図面やパースでは、なかなかわかりにくいところも、VRではすぐに理解できました。
VRデータで動画を作成しプレゼンツールとして活用 当ホテルにとって、一般宿泊客の他にも、化粧品の販売代理店も重要なお客様。 販売代理店を対象とした年2回の「感謝祭」の場で、1,000人を前に建設中のホテルをご紹介する際の プレゼンツールとして、VRを映像に加工しました。 ホテルをパースで説明しようとすると、外観、ホール、客室などを一方向からしか見ることができませんが、 VRだと自分がホテルの中を歩いて見ているような感覚で、いろんな角度からも見ることができるので、 臨場感や伝わる情報量が全然違います。 プレゼン中には「あの目線で私も立ってみたい」といった声があがりました。 まるで自分がその空間の中に立ったように感じることができるツールなのだということが感じられました。
ホームページやパンフレットでVRを使用し集客に活用 ホームページやパンフレットにもVRの画像を使って、ホテル完成前に客室や施設の予約受付を行いました。 ホテル完成後に実写と差し替えましたが、それほど違いを感じることはありませんでした。 また、VRのデータを編集してDVDを作成し、営業マンや販売代理店がお客様へ説明する際のツールとして 今も活用しています。 ホテル完成前に作成したデータをこのように後々まで活用できるところがVRのよさのひとつだと思います。
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鳥瞰や歩く人の目線で確認できるVRのメリットを認識
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VRを使用した今回の設計では、空から眺めたさまざまなアングルの鳥瞰や、 街角の人の目線から見たシークエンスなど、模型以上にVRを活用してホテルの外観を検証できました。 また内観では空間や素材、色彩など、コンセプト通りの意匠をより明確なイメージのもと決定できました。 一方、施主にとってもVRは図面やパース、模型より空間認識が容易なため、思った要望や意見を出しやすかったようです。 VRを通して設計者と施主が共通認識を持って検討を重ね、お互い一体となってものづくりをしているという満足感が 得られました。 そういう意味ではVRは設計ツールであると同時にコミュニケーションツールとしても役立ちました。
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ホテルのさまざまな施設をVR化。プレゼンテーションツールに活用
客室や宴会場、ホール、レストランなど、多岐にわたる施設をVR化。 ホテル建設中のプレゼンツールや、集客のための営業ツールなどに活用。
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エステルームイメージ
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エステルームサロンイメージ
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宴会場イメージ
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ホールイメージ
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和食レストランイメージ
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地下飲食街 共用部イメージ
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ホテル外観 鳥瞰イメージ
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ホテル外観 歩く視点イメージ
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