二酸化炭素など温室効果ガスの削減目標を達成するため、国家間または企業間で温室効果ガスの排出量を取引する制度。市場原理を生かして温室効果ガスを減らす手法として、京都議定書で認められた。ただし、排出量取引で購入すると見られている国が、国内削減努力を怠ることが問題視され、京都議定書でも国内の削減努力に対してあくまで補足的と定めている。
ディーゼルエンジンやガスタービン、焼却炉などからの廃熱を使って、蒸気を製造する設備。他の設備を熱源に用いるため燃焼設備は必要ないが、バックアップ用、補助用バーナーを設置する場合もある。
送風機と圧縮機などを内蔵した空調機。比較的小型の空調ユニットで、送風機、圧縮機、凝縮器、制御機構、エアフィルターから構成される。水冷式と空冷式があり、多くの場合、室内ユニットと室外ユニットから構成される。
正式名称は「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」。建築物衛生法と略することもある。厚生労働省が所管し、保健所が関与する。3,000m2以上の建築物(学校は8,000m2以上、病院は除外)に適用される。建築物の所有者は、法の定める建築物環境衛生管理基準を維持しなければならない。このため、ビルの空調も規制の対象となる。
「ビルマル」や「ビルマルチ」と省略して呼ばれることが多い、1台の室外機で複数の室内機を運転制御して空調を行うシステム。室内機の個別起動・停止が可能で、広範な建物用途に対応できる自由度の高い個別空調システム。
一つのケーシング内に、熱交換コイル・送風機・フィルターなどを組み込んだもので、コイル部分に冷水または温水を送り、 送風機によって室内に冷・温風を送り出す空調装置の一種。床置形・天井吊形・壁埋込型などのタイプがあり、各個室やペリメーターゾーンで使用されるケースが多い。
設備の容量に対する負荷の割合。平均消費電力の最大使用電力に対する比率。負荷率が高いほど,発電設備が効率的に利用されていることを示す。
フロンガスは、成層圏にたどりつくと紫外線と反応し、塩素原子を出す。この塩素原子が、オゾン層を破壊することがわかった。フロンガスが、オゾン層を破壊することで、地球温暖化に影響を与えているといわれる。
このことから、1985年「オゾン層保護のためのウイーン条約」、1987年に「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が関係国で採択されフロンガスの規制に関し国際的な取り組みが決められた。
フロンガスの中でも、クロロフルオロカーボン( CFC )は1995 年末に生産を停止。ハイドロクロロフルオロカーボン( HCFC )も1996年から生産規制を行っている。現在、ハイドロフルオロカーボン (HFC) が、代替フロンとして使われているが、こちらも温室効果ガスとして影響があることがわかり、規制が行われている。
定格蒸発量に対する実蒸発量の割合。設計効率が高くても、ボイラーの運転負荷が低ければ効率は下がる。また、負荷の急激な変動は、ボイラーの圧力や燃焼などを不安定にするため、常にボイラーの負荷を管理し、ボイラー操業側と蒸気使用側の連携が欠かせない。ボイラー負荷を平準化するためには、ボイラーをデマンドにあわせて運転台数制御したり、蒸気ラインにアキュームレータを設置することが有効。
一定温度のもとで、水と蒸気とが平衡状態にあるとき、この蒸気を飽和蒸気という。このときの蒸気の圧力を飽和蒸気圧あるいは最大蒸気圧といい、温度を飽和蒸気温度という。