リアクタンス
交流回路において、コイルやコンデンサなどに発生する擬似的な電気抵抗のこと。リアクタンスは擬似的な抵抗なので、実際にはリアクタンスでエネルギーは消費されない。
理論空気量
単位量の燃料に含まれている炭素、水素、硫黄などの可燃成分を完全燃焼させるときに必要な空気量。燃料組成から計算で求めることができる。
重油は約10.7〜10.9m3/kg、LPGは約24m3/m3
理論燃焼ガス量
単位量の燃料に含まれている炭素、水素、硫黄などの可燃成分を完全燃焼したときに生成するガス量。燃料組成から計算で求めることができる。
重油は11.3〜11.6m3/kg、LPGは約26m3/m3
冷却塔
クーリング・タワー。建物の屋上などに設け、吸熱して温度の上がった冷却水を空冷し、再び冷却器に戻す装置。
冷暖房設定温度
地球温暖化対策、エネルギーセキュリティの目的で、政府(省エネルギー・省資源対策推進会議省庁連絡会議)は毎年夏・冬の初めに「夏(冬)の省エネルギーについて」という要請文を出している。その中で、オフィス、家庭に対して省エネのためエアコンの設定を強めすぎないよう求めている。最近は夏28℃、冬 20℃(官公庁では19℃)を要請提案している。この温度は服装等に配慮すれば決して不快な温度ではなく、集客施設でもこれに近い温度が受け入れられてきてい る。なお、省エネ法の「工場事業場判断基準」では、この値を勘案して工場・事業場の空調温度を設定するよう求めている。
https://www.eccj.or.jp/gov_pr/index.html
冷凍庫・冷蔵庫
冷凍庫の保管温度は、F1級(-25℃)、F2級 (-35℃)、F3級(-45℃)、F4級(-55℃)に分類される。
冷蔵庫の保管温度は、C3級(0℃)、C2級(-6℃)、C1級 (-15℃)に分類される。
冷凍・冷蔵庫の主な熱損失は、外壁面からの熱侵入、外気侵入と冷気漏出であり、次の対策が求められる。
・壁面の断熱性・防湿性向上
・搬入口の外気遮断、開閉扉のシールパッキンの取替え、扉開閉時間に短縮、前室の設置
・蒸発器出口蒸気管の保冷(圧縮機動力の減少)
冷凍サイクル
冷媒が気化と液化の状態変化を繰り返しながら冷却する、冷凍機の原理を成すプロセスを冷凍サイクルという。圧縮冷凍方式では、冷媒が蒸発、圧縮、凝縮、膨張の4工程で循環する。また、吸収式冷凍方式では、冷媒が蒸発、吸収、再生、凝縮の4工程で循環する。
冷媒
冷凍機や熱ポンプなどで、低温熱源から高温熱源に熱を運ぶ流体をいう。圧縮式では、冷媒は蒸発圧力が低くなく、凝縮圧力が高くない物質で、毒性や腐食性がないことが望まれる。現在は、環境問題に対応した代替フロン冷媒が使用される。
レキュペレーター
工業炉や高温の排ガスが発生する燃焼システム・工業プロセスの熱効率を高めるために、高温排ガスから空気側に熱回収して、空気を予熱する熱交換装置。工業炉の排熱回収装置は、高温の排ガスを扱うためボイラーの空気予熱器とは構造も異なるので、区別してレキュペレータと総称している。
省エネ法の判断基準に、工業炉の基準廃熱回収率(基準値、目標値)が規定されているが、この廃熱回収の手段の一つといえる。
レシプロコンプレッサー
ピストンによって空気を圧縮する圧縮機をいう。ピストンのシールを油膜で行うものと無給油式がある。圧縮効率は高いが、補修費が高く騒音も比較的大きい。
レドックスフロー電池
レドックス(Redox)とは、酸化還元(Reduction/Oxidation)の略語。設備型二次電池の一種で、イオンの酸化還元反応を溶液のポンプ循環によって進行させて、充電と放電を行う。 エネルギー密度が低く小型化に向かないが、構造が単純で電池容積を大きくできるため、主に電力貯蔵用として実用化されている。
炉体断熱
工業炉では、炉内が高温になるために本体を断熱し、炉壁外面の温度を下げて放散熱量を低減させる。通常、断熱材として耐火れんがが使われるが、最近は熱伝導率がレンガの1/6であるセラミックファイバーも使われている。セラミックファイバーはアルミナ・シリカを主成分とした人造無機繊維で、軽量なために蓄熱量が小さく、炉の昇温や降温に要する時間を短縮できる。なお、省エネルギー法判断基準で工業炉の炉壁外面温度(基準値、目標値)が規定されているので、これを遵守する必要がある。
炉内パージ
ボイラーなどの起動時、炉内や煙道内にガスがあると爆発の危険性がある。このため、点火前に通風機を運転し、風道ダンパを全開して、ガスを排除することを炉内パージという。
 

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